沿革

筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科の前身である代謝・内分泌内科は、1975年に創設されました。臨床では、動脈硬化性疾患や糖尿病、肥満関連疾患などの生活習慣病の管理予防を、研究では、生活習慣病について体内に蓄積した脂質の量と質という新たな視点で、分子レベルから個体レベルまで総合的な研究を行っています。

当科前任教授で、前筑波大学学長でもあった山田信博先生は学生を「多分化能をもったステムセルだ」と表現されました。多分化能とは、分子生物学の専門用語で、すべての細胞系列に分化できる能力のことです。山田先生が若者に感じておられた無限の可能性が、この言葉に集約されているように思えてなりません。現教授の島野先生もまた、「人の和、若い人のポテンシャルを信じて伸び伸びと仕事ができる環境にしていくこと」を目指されています。

【年表】
1975年 初代 尾形悦郎 教授 就任
1985年 第2代 山下亀次郎 教授 就任
1999年 第3代 山田信博 教授 就任
2008年 第4代 島野仁 教授 就任

【沿革】
1999年、山田信博(当時東京大学医学部附属病院第三内科助教授)が第3代目の教授に就任した。山田信博教授門下生である島野仁現教授とともに、「太っていて、好きなだけ食べていても糖尿病にならない人がいる。その人が糖尿病にならない仕組みを解明し、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の治療に役立てること」を目指し、エネルギー代謝を中心とした研究を展開した。山田教授は、筑波大学附属病院院長(2007年~)を経て、2009年に筑波大学第8代筑波大学学長に就任し、2013年に任期満了となり学長を退任した。
2008年、島野仁(当時筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科准教授)が第4代目の教授に就任した。島野教授は、脂肪酸・トリグリセリド・コレステロール合成を制御する転写因子SREBP-1,2研究の第一人者であり、近年は脂肪の“量”に加えて,体内脂肪分布や蓄積する脂肪の“質”の重要性に着目した研究を展開している。「患者さんを診る臨床が全てに優先する」という山田前教授の理念を引き継ぎ、臨床では、国民の信頼や期待に応えることのできる内科医の育成に尽力している。