後期研修

内分泌代謝・糖尿病内科での研修

「医局制」ではないので、初期研修修了またはそれ以上の臨床経験があれば、何時でも、誰でも研修の受け入れが出来ます。

医局制でない大学病院自体があまりないので、このシステムは若干分かりにくいのですが、臨床医をやっていようが大学院生をやっていようが「卒後何年目」という年功序列式ではなく、臨床経験年数や研修年数で「学年」や研修内容が決まります。前例はありませんが、外科を専門とされている40歳代の先生が開業を志し、生活習慣病の現状を憂いて「専門医」としてしっかり日常臨床を志したいと思った場合でも、私たちのシステムは受け容れることができますし、志さえしっかりしていれば私たちは歓迎申し上げます。

当科の研修は、筑波大学附属病院の後期専門研修の中で、内科系コース、内分泌代謝・糖尿病内科コースとなります。2018年度から始まった、筑波大学内科専門医後期研修プログラムの中に入っています。http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/sotsugo/naikakei/naikakei15.html

修了時、日本内科学会内科専門医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝専門医の取得が可能です。

臨床研修必修化でおそらく今後大変問題になってくるであろうと思われるポイントが専門医の取得でしょう。初期研修を終わられて、いよいよ一人前の医師として世に出るにあたり、将来のキャリア・アップは、単に経済面 のみならず大切なポイントです。なぜなら、2年の初期研修はそれなりにポイントは抑えてはいますが「合格最低ライン」の通過に他ならないからです。
現在、法改正もあり専門医を標榜することが出来るようになりました。初期研修医の間ではプライマリ・ケア志望が増えているそうですが、実際の患者さんの声を聞くと、診断がついたら「専門医」にフォローしてもらいたいというのが本音です。
新しい、内科専門医制度においても日本内科学会内科専門医を取得していないと内科系のSubspeciality専門医は取得できません。内科専門医の要件は、内分泌疾患や代謝異常、 血液疾患、神経疾患など、プライマリ・ケアレベルでスクリーニングできれば 患者さんの人生が変わる分野の疾患も含みますから、必須とされるのも頷けます。
こういった、まだ未経験の疾患領域がある医師でも、研修システムが25年も前から確立している筑波大学附属病院であれば、がっちりサポートできます。

私たちは生活習慣病臨床における日本国内のフラグシップ・チームであることを自負しており、国内トップクラスの実力が身につきます。
Japan Diabetes Complications Study (JDCS) を御存知でしょうか?日本語では「糖尿病における血管合併症の発症予防と進展抑制に関する研究」といい、厚生労働省の21世紀型医療開拓推進研究事業に採択されている研究事業です。生活習慣も人種も欧米とは異なる日本人が、糖尿病合併症予防に必要なコントロールは何であるのか?日本人が真に必要とするエビデンスを調査・研究し、成人7人に1人というところまできている糖尿病の進展を、いかに効率よく、取りこぼしなく阻止するかを考える上で極めて重要なデータとなること でしょう。
この日本の糖尿病治療の根幹となるであろうJDCSは、私たち筑波大学の内分泌代謝・糖尿病内科が中心となり多施設協同で推進されています。
EBMが叫ばれる中、歴史的なエビデンスを生み出している現場での経験は、日本国内でもトップクラスのものであり、科学に基づいた裏づけが大学病院ならではの幅広い経験と遭遇したときに生まれる実力は他では得がたいものであると確信します。

内科専門医としての実力が身につきます。

内分泌代謝・糖尿病内科は、慢性疾患という専門分野の特性上、糖尿病をもった患者様が何か別の健康問題に直面した場合の最初の窓口となることが少なくありません。また、治療にステロイド剤を用いるような疾患では、同時にきめ細やかなインスリン投与が必要になるなど、多くの「専門領域外」の疾患も 他科と協力しながら診療する必要が生じ、自ずと多彩な入院症例の経験をすることになります。
内科専門医としての実力を身につけるとともに、サブスペシャリティーとして、糖尿病・高血圧といったコモンディジーズにプロフェッショナリティを発揮できる。
現代の日本の内科医として、求められるものの総てが当科で研修できるでしょう。

研修到達目標

生活習慣病として社会的に大きな問題となっている糖尿病、高脂血症、高血圧、そしてそれらの合併症の評価および管理、および、種々の内分泌疾患の診療を中心に、内科医としての基本的な技術を身につける。
Problem Oriented System (POS)に従って病歴、身体所見、検査データからプロブレムを挙げ、系統立てて鑑別診断を進める、内科診療の基本を確立する。
Evidence Based Medicine (EBM)を実践し、いかにして種々のエビデンスを実際の診療に活かしていくかを学ぶ。
代謝内分泌疾患の診療を通じて生体のホメオスターシス制御機構を学び、各症例において病態を総合的に考え把握する姿勢を身につける。
代謝性疾患のみならず生活習慣病全般にわたるリスク管理を行ない、動脈硬化症の予防の重要性を学ぶ。
栄養管理(栄養士)、日常生活管理(看護師)をはじめ、虚血性心疾患(循環器科)、糖尿病性合併症(腎臓科、眼科、神経内科)、脳血管疾患(脳外科)、閉塞性動脈硬化症(血管外科)、足壊疽(整形外科、形成外科)、皮膚科、精神科など関連各部署・診療科との連携、チーム医療をめざした診療の姿勢を学ぶ。 従って、専門に偏らない内科総合医としての力量の獲得をめざす。

認定医・専門医資格の取得について

筑波大学代謝内分泌内科の研修を修了すると、下記の各種専門医資格が取得に必要な技量を習得できます。
内科学会内科専門医(日本内科学会)
糖尿病専門医(日本糖尿病学会)
内分泌代謝専門医(日本内分泌学会)
動脈硬化専門医(日本動脈硬化学会)
健康スポーツ医(日本医師会)

病棟体制

診療グループ長: 島野 仁 教授
医局長: 岩﨑 仁 講師
外来医長: 鈴木浩明 病院教授
病棟医長: 岩﨑 仁 講師

症例

糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風、肥満症
上記生活習慣病を複数合併したマルチプルリスクファクター(メタボリック)

症候群

下垂体疾患(Cushing病・先端巨大症・高PRL血症、下垂体機能低下症、尿崩症など)
甲状腺疾患(Basedow病、亜急性甲状腺炎、橋本病など)
副甲状腺疾患(副甲状腺機能亢進症・低下症など)
副腎疾患(Cushing症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫など)
インスリノーマなどの内分泌疾患

受け持ち医の決定

翌週入院患者さんの受持医は金曜日に決定します.
新患は、受け持ち医一人当たり3~4人/週.

連絡先

〒305-8575
茨城県つくば市天王台1-1-1
健康医科学イノベーション棟704
筑波大学 内分泌代謝・糖尿病内科
mk99j185●md.tsukuba.ac.jp(●を@に変換)