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大学院進学希望者へ

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大学院進学・研究室見学に
関するお問い合わせ先

筑波大学医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科

住所 :〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1 健康医科学イノベーション棟704

メール :mk99j185md.tsukuba.ac.jp
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電話 :029-853-3053

大学院は、自分の興味・関心について深く追求することに集中できる希少な場所であり、研究者として必要な研究能力を培い、各分野における専門知識を学ぶことが進学することの大きな意義であると考えています。大学院で学んだ知識・経験はその後の研究活動や就職先での仕事における財産であり、礎となります。内分泌代謝・糖尿病内科研究室では、特に3つの点を重要視した研究・教育をおこなっています。

深い専門性と新規領域の開拓

我々のグループは、糖・脂質代謝の研究において世界でもトップクラスであり、その成果をこれまでに多くの国際誌に報告し、評価されてきました。現在も新規性の高いチャレンジングな研究を展開しており、研究目標を達成するために深い専門性を身に付けることや、学際融合を意識することを心がけています。所属しているメンバーのバックグラウンドも医学部出身のみならず、理学、工学、農学、薬学と広範にわたり、各分野の知識を活かしながら、研究を広い視野からディスカッションできることが強みです。そのため、研究をおこなう過程でこれらの重要な要素を自発的に考え、学べるような環境にあります。

1人1人に寄り添った教育

内分泌代謝・糖尿病内科は多くのメンバーで構成されており、所属している大学院生も多くいます。当然のことながら、それぞれが研究の進め方や将来に対する考え方は異なっており、研究室全体での目標は全員で共有していますが、それを達成するための適切なプロセスは多数存在します。我々は大学院生が自分の能力を最大限発揮できるように、研究の進め方をディスカッションし、1人の研究者として独立できるように、それぞれに寄り添った教育を心がけています。

多様化社会への適応

現代社会は多様化が益々進み、性別、国籍や年齢問わず様々な環境に適応していく必要があります。内分泌代謝・糖尿病内科は海外からの留学生や子育てをしながら研究している女性も多く、全てのメンバーがお互いを尊重し合いながら共生する環境を常に意識しています。

上記を通して、進学した大学院生1人1人が多様な方面で活躍できるような研究能力を養えるようにしていきたいと考えています。
内分泌代謝・糖尿病内科では、日々多くのメンバーが切磋琢磨しながら楽しく研究をしています。生活習慣病に興味があり、まだ誰も知らない新しい発見をしたいという意欲をもつ大学院生の参加を心待ちにしています。

大学院進学者の声

荒木 雅弥

医学学位プログラム(博士課程)
2019年入学

大学院(修士課程・博士課程)へは、純粋に自分の疑問に思ったことを突き詰めていくような研究がしたかったため進学しました。この選択については中高生の時には自分の中で決めていたと思います。従って、進学の際にはどこの研究室に進学するかということを考えました。その中で最も重視したのは、研究室の「色」でした。研究内容はもちろん大切な要素ですが、どの研究室の研究もオリジナリティがあり、それぞれの素晴らしさがあると思います。それゆえ、研究を行っていく研究室の「色」、雰囲気や環境的なものが大切だと思いました。

島野研究室の先生方は、学生である私の考えや意志もきちんと尊重してくださり、それを基に指導やアドバイスをしてくれます。自分で考えたストーリーを自分で考えた実験系で証明していく研究という行為を学生でもしっかりとやらせてくれます。また、研究内容だけでなく所属する研究者の研究スタイルにも多様性があることが、本研究室の魅力の1つかと思います。私は、自分がどのような思考で研究を進めていくことが好きあるいは得意で、どのような思考が苦手なのかということがわかりませんでした。しかし、ゼミなどを通して様々な研究スタイルの先生方から意見を頂くことで、自分の得意、不得意を知ることができたと思います。島野研究室は所属する先生や研究員の方々がみんなとても高尚な方で、目標となるような存在を近くで実感しながら日々研究活動をすることができる素晴らしい環境だと思います。

斎藤 賢治

医学学位プログラム(博士課程)
2020年入学

私は現在、医学学位プログラムの博士課程に在籍し、島野研究室にて日々研究に取り組んでいます。

島野研究室は医学部の研究室ということで、病態生理の解明や病気の治療を目標としたマクロな研究テーマだけでなく、分子機序の解明といったミクロな研究テーマもあります。そのため、大腸菌などを用いた遺伝子工学から細胞、動物まで幅広い実験を行うことが可能です。中には患者さんの検体を使って実験をされている方もいます。このように当研究室は自分自身の研究が人の役に立つ可能性があるというやりがいを感じることのできる場所だと思います。また、MD (Medical doctor) や農学、薬学及び栄養学など様々な領域のPhD、留学生といった異なるバックグラウンドをもつ人たちが在籍しており、多様性のある環境で研究に取り組むことができます。加えて島野教授を始めとした多くの先生方から様々なアドバイスが頂けますし、いつでも相談できる環境が整っています。

島野研究室はコアタイムがないこと、そして1人1テーマであることから、自分のペースで研究を進めることができます。さらに休暇も自由に取れるので、研究に行き詰った時などはリフレッシュできる環境が整っています。私自身、このような自由な環境下での研究活動は初めてで最初は戸惑いましたが、今では研究活動を進めるにあたって、適した環境であると思っています。

医学学位プログラム(旧疾患制御医学専攻)
2018年修了

島野先生率いる内分泌代謝・糖尿病内科の研究室では、細胞実験から動物実験まで幅広く研究することが可能です。また、医学部の研究室ということで、医師の先生方も多く所属されており、臨床における現状や治療方針などの話は私にとって非常に興味深いものでした。当研究室では各グループリーダーの先生ごとに研究に特色があり、ミーティングでは自分の研究データに対して様々な角度からアドバイスをもらえるのも大きな魅力だと思いました。さらに、他施設との研究コラボレーションも多く、通常ではなかなか使用できないような最先端の実験装置等も使用することができます。

私は一度企業で勤務した後、こちらの研究室でお世話になりましたが、エネルギッシュな学生の皆さんの頑張りには非常に驚かされました。たまには夜遅くまで一緒に実験をしたり、よく食事に行ったりしたのは良い思い出です。また、当研究室には海外からの学生さんが多く在籍しており、国際色豊かです。異なる文化的背景を持った方々と話をすることは面白いですし、グローバル化および多様化が進んでいる現代において、そのような環境に身を置けたことは自身の見聞を広げられる良い機会にもなりました。現在は米国に研究留学をしておりますが、やはり色々な意見を持った人々がいる中で自分自身および研究結果をどのようにアピールしていくかは非常に大事だと感じております。島野先生ご自身も米国へのご留学経験があることから、出国前には研究面はもちろんのこと、生活面においても様々なアドバイスをいただきました。

当研究室での博士課程での経験として、特にミーティングでの発表において自分の研究内容について正確にわかりやすく相手に伝える、相手の質問内容を正確に理解して適切な回答をする、といった論理的なコミュニケーション能力が磨かれたと思います。これは研究ではもちろんのこと、研究以外の仕事においても不可欠で、日頃から意識して身につけていくことが大事だと思いました。内分泌代謝・糖尿病内科の研究室は研究者としてだけでなく、ヒトとしても大きく成長できる場所だと思います。